日日是好日あるがままに。

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コンピュータ導入の障壁

業務をIT化するとかえって手間がかかるという話を聞く。人がやっている業務をそのままIT化しようとするとそりゃそうだろう。

 

こうなった場合にはこう処理する、こういうエラーが出た場合はこうやってリカバるなどと、いかに要件をきちんと投入するかだが、商売やる方は大雑把な方が良いので要件が一向に合致しない。挙げ句の果て、不測のリカバリはビジネスリクエストとして、手作業でデータ更新をしたりということになり、これってITなんだろうか?と多くの開発運用スタッフは嫌になり離れていく。

 

そもそもコンピュータは同じことを繰り返すのが主体

難しいことをやっているようで、If~Thenの分岐とLoopの繰り返し

 

人の仕事をそのままコンピュータにやらせようとすることによる無理と、IT人材がIT技術に特化しすぎて上流工程においてもそもそも根底にある業務要件を理解できなくなったからなのかもしれない。

ITがなかったころの事務部門がコンピュータを導入して、まずは総勘定元帳をコンピュータに投入、そこから周辺処理が徐々にシステム化されていた頃は業務部門がIT業務も担っていたので後者の方は問題なかったのだろう。(でもその頃はコンピュータの処理速度もそれほどでもなく、職人技で人がやった方が早いということが本当にあったのだろうけど)

 

コンピュータにはコンピュータの適切なやり方というのがあるので、それをどうやって人の行動を読み解いてデザイン、新しい流れを作っていくというのがIT上流工程において重要な役割かと思う。

逆に人の流れ、行動パターンを無駄な動きや失敗も含めて全て読み取って、AIでディープラーニングすれば今までにないものが出てくるのではないかと思っている。

過去2年ほど、構想を抱いているが、なかなか賛同者を集めるのが難しい。。。