日日是好日あるがままに。

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お金と物質の価値

お金に対して価値を求める人はそれが物質(人が提供するサービスなども含め)に対してどのくらいの価値を持っているかを対比せずに求め続けているように見える。

 

お金そのものと物質とはやはり別に考えるべきかと思う。

人の世界で需要と供給の中で流れる物質は連続的なもので、その間の時間と空間を結ぶためにお金が存在する。物質と物質の間にお金があって、それらは等価交換が行われているだけである。

デフレというのはお金の価値が上がっている=物質を媒介するには量が少ないということなので、物質が流通できるだけのお金の量が必要。どこかにお金が淀んでいて流通していない分も考慮した上で必要量を確保する必要がある。GDP500兆円ということは、毎年500兆円分の価値を持つ物質が創造されているのだから、それを流通するだけの量のお金が必要。

国際的な取引も多くあるので、国内で500兆円全てが流通しているわけではないが、国債を発行した毎年数十兆円規模の増加で追いついてないから物質の流れがうまくいかないのでは?

貯蓄、投資の元本として物質の流れに介していないお金も多数あるのだからそれも加味したお金の量が増えないといけないのではないか?

そうすれば必然的に淀んでいるお金の価値も下がり、過度に溜め込んでいたお金も流通に加わるのではないか?

 

人の営みの中の価値ではなく、お金そのものの価値についてしか語られていないので、経済の仕組みそのものの考え方を根本的に変える必要がある時期が来ている。