愛の泉

心の中に大きな泉を見つけた。

何をやってもうまくいかず、いつもおこり、調和を見出して孤独になっている時、その泉が空っぽになっていることに気づいた。

乾き切った泉をそれを満たそうと、外に何かを求めたが、一向に満たされない。誰かがこの渇きを癒してくれるはず、なぜ自分ばかりこんなに苦しい思いをしなければならないのか？ずっと考えても考えても満たされない。人に傷つける言動もし、ますます独りぼっちに。

自暴自棄になりかけた時、ふと気持ちが切り替えられる小さな事があり、泉の中を覗くとじんわりと何かが湧いて出てきている。あれ？これって外から汲んで来なくても下から湧いてくるの？切り替わった気持ちってなんだっけ？あ、ありがとうって言った時の感謝の気持ちか。

よくよく観察すると、周りの人って結構自分のために色んなことをしてくれている。ほとんどは別に自分のためではないけれど、それぞれお互い無意識に支え合っている。

ありがとうというとまた泉から湧いてくる。そのお礼に誰かに何かをしようとするとまた湧いてくる。泉がいっぱいになり溢れかえってきた。勿体無いので誰かにお裾分けしよう。

贈れば贈るほど湧いてくる。これが愛情か。もらうものではなくて、湧き上がってきて、人に送るものだった。

これからはずっと潤い続けるだろう。